新庄の言葉
新庄剛志の現役復帰のニュースとともに、その名言として「プロ野球の存在意義は、その街の人々のくらしが少しいろどられたり、単調な生活がちょっとだけゆたかになることに他ならない。」という言葉が取り上げられていた。
ぼくが副理事長をつとめている特定非営利活動法人サロン2002の理念は、
スポーツを通してのゆたかなくらしづくり
なのだが、スポーツの存在価値をつきつめていくと、もちろん勝利することではなく、単に笑顔になることでもなく、「ゆたかなくらし」に行きつくことになる。
そしてもうひとつ、「彩り」というのもスポーツのもう一つの価値。
賀川さんに言わせれば、サッカーとは
丸いもんが、白い枠のなかにはいったかどうかを競うだけのあほらしい遊び
ということになるのだが(もちろん誰よりもサッカーを愛する賀川さんの言葉だから重みがある)、あほらしいけど、そのゴールは何ものにも代えがたい「いろどり」を人びとのくらしにもたらしてくれる。
自分のなかで、なぜスポーツにかかわるのか、と幾度となく自問したときの答えを、新庄の言葉のなかに発見して、大いに驚かされると同時に、うれしくなった。
特に好きな選手ではなかったけども、意外に(ではないですか?)本質を見通している人なのかもしれない。いや、そうだから他の選手と異なる存在感を示し続け、そして結果を残すことができたのだろう。さすがです。
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