映画「セッション」は、最初から最後までヒリヒリするような緊張感が張り詰めた、スゴイ映画だった。
その監督(なんと32歳!)の次作が「ラ・ラ・ランド」。アカデミー賞の授賞式で、作品賞を誤って授与されそうになったことも衝撃的だったが、実際の作品は、映画、特にミュージカルに対する愛に満ちたすばらしい作品だった。
サントラはライブにも行ったCOLDPLAYを押しのけて、今年に入ってからのドライブ中のヘビーローテーションになっているのだが、そのなかの“Audition (The Fools Who Dream)” という曲がいい。
Here’s to the ones who dream
Foolish as they may seem
Here’s to the hearts that ache
Here’s to the mess we make
主人公の女の子が亡くなった伯母さんのことを歌った曲で、アートが世界に彩りを与えてくれることを、これまたヒリヒリするような緊張感をもって歌っている。
52歳の誕生日を迎えて、昔から好きだった高杉晋作の句
おもしろきこともなきよをおもしろく
のことが妙に気になって、そういえば、これまで自分のやってきたことって、そういうことなんやな、と考えたりしているのだが、このThe Fools Who Dreamという曲も、同じようなことを歌ってるように思う。
おもしろくやってきたつもりだけど、同時にFoolish(あほ)でmess(めちゃくちゃ)なので、多くの人に迷惑もかけてきた。これからも「おもしろきこと」を目指していくしかないのだけど、ええ歳になって、ひとりよがりにならないように、です。
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