クラマーさんの言葉
クラマーさんとは賀川さんと一緒に何度もお会いする機会があった。
賀川さんからは、「指導の天才」「ドイツを代表する指導者」として、様々なエピソードを聞かせていただくのだが、直接お会いして、その迫力に圧倒され、
これがコーチなんだ
と実感させられた。
今年1月のFIFA会長賞授賞式の後には、チューリヒからドイツ在住のカメラマンであるカイ・サワベさんの運転でクラマーさんの自宅を訪ねた。
賀川さんと抱き合い、日本での弟子たちの写真とメッセージで埋め尽くされたアルバムを賀川さんに託そうとした姿に、私は涙を止めることができなかったが、その私を見るクラマーさんのまなざしは、心からの優しさに満ちたものだった。指導者というのは、もちろん高度なスキルや知識が要求される仕事だが、最後はその人の本来持っている人格なのだろう。
ぼくたちは賀川さんのテキストや、クラマーさん自身が残した言葉を通して、まだまだ学ばなければならないし、さらによりよい日本のサッカーを示すことでその恩にこたえていかなければならないだろう。
固定リンク | 社長の日記 | コメント (0) | トラックバック (0)
コメント