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野球から学ぶポジションプレー

2015/09/09(水)

お盆すぎて、バロンドール騒ぎも戦後70年も終わったら、ようやく落ち着くかな

と賀川さんと話をしているのだけども、どうやらそういうわけにもいかず、取材や講演の依頼を引き続きいただいています。

そんななかで、今週はスポーツ学会大賞という立派な賞をいただくことになり、東京へ。
表彰式の後の講演は「サッカーの興隆」をテーマに、1863年10月28日のFA設立からの歴史を語ったのだけども、その後の質疑応答で

自分は野球をやっていたのだが、息子はサッカーをやっている。野球と比較してサッカーは個人技の練習を重視しないのはなぜか

という質問があった。

試合を一緒に見ていたりすると賀川さんは「ポジションプレー」について、事あるごとに語っているのだが、あまり原稿にすることはなく、講演の場でもそれほど力を入れて語ったことはないように思う。

賀川さんの答えは、
個人技ではなく、ポジションプレー。たとえば、野球のショートは捕球して、ファーストへ投げる動作を反復練習で身につける。サッカーでもサイドの選手は一番手前の相手DFの頭を越すクロスを反復練習しなければならないし、点を取るためにはどこからどう蹴ればゴールが決まるかも反復練習しかない
というようなものだった。

そういえば、ぼくたちの中・高でのサッカーは、週3回の練習で勝つためにポジションプレーをかなり重視したものだったように思う。ウイングは一人かわしてクロスを上げることに全力を尽くし、ぼくはひたすらヘディングではね返す。

そういえば、クラブ出身者と高校出身者の比較では、限られた期間で「育成」ではなく「結果」を出すためにはやはりポジションプレーが重視されるだろうから、高校サッカーの方がポジションプレー寄りの練習になるのかな、などとも考えた。

サッカーも野球から学ぶこともまだまだあるのだ。

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