ホンダカップ フットサルフェスタでは2010年にU-18(当時はユース)カテゴリーを新設。全国大会を制したのは名古屋オーシャンズU-18で、関西代表として出場していたのは作陽高校だった。オーシャンズは作陽と関東代表の成立を下し、見事に初代王者に。
2年後、初めて開催されたU-18フットサルの全国大会「U-18フットサルトーナメント」では1次リーグでオーシャンズが作陽に4-2で勝利。さらに決勝でもこの2チームが顔を合わせ、延長にもつれ込む激戦の末、名古屋オーシャンズが優勝を飾った。
その後、神戸アスリートタウンクラブ主催のグリーンアリーナ神戸カップでもこの2チームの対戦があり、2012年に作陽、2013年にオーシャンズがそれぞれ勝利し優勝。
これらの対戦のなかでもオーシャンアリーナでのU-18フットサルトーナメント決勝は1点ビハインドの作陽が終了間際のFKで5-5と同点に追いつき、延長でオーシャンズがパワープレーで押し切るという劇的な点の奪い合いだった。
そして今年のグリーンアリーナでは、前日に日本一に輝いた作陽が疲労困憊のなか、決勝にたどり着く。一方のオーシャンズは完成度の高いフットサルで堂々と決勝に。
試合は試合終盤まで0-0だったが、ゴールは生まれないなかでも見る者を魅了するスペクタクルなゲームとなった。マラドーナが1986年のW杯フランス×ブラジル戦をテレビで見ながら「終わってほしくない」と言ったそうだが、ここにも終わってほしくない試合があった。ただ、疲れ果てた作陽の選手にとっては、早く終わりたい試合だったはずで、賀川さんが「やけくそになったもん勝ち」というような話をするように、この試合も疲労が極限に達し、負傷者も出た作陽が最後にやけくそになって攻め立て、残り1分を切ったところから、仙台でも決勝ゴールを挙げた間中選手の突破から今川選手が決め、さらに1ゴールを追加して勝利。
表彰式が終わり、撤去作業が進む中でもなかなかピッチを去らなかったオーシャンズの選手たちが本当に悔しそうで、その悔しさは必ず彼らの糧になるだろうと思わされた。勝利へのひたむきさ、勝利の喜び、そして敗者の悔しさというスポーツの本質を高校生たちに実感させてもらったゲームだった。
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