NNNドキュメント「90歳のサッカー記者」
かれこれ25年以上前、映画の仕事をしているときのボスが申相玉監督だった。
まだ20代前半だったぼくのことを何かにつけて気遣ってくれて、アメリカでは韓国人のコミュニティが日本人のぼくたちを家族同然に受け入れてくれた。
2002年のワールドカップでは、日の丸をかかげたり、日本代表のユニフォームを着てソウルの街を闊歩しても誰もがフレンドリーに対応してくれるような空気が感じられた。
芸術やスポーツが国や政治を越えるのだと、実感させられる経験だった。個人同士がふれあうことや尊重しあうことで、いろいろな先入観は払しょくできるのだと思った。
日本統治時代の朝鮮地方のチームと決勝で引き分けて両校優勝し、特攻隊として北朝鮮で演習に励んだ賀川さんのドキュメントが「90歳のサッカー記者-日韓 歴史の宿命-」として放送されることになった。
ベルリン五輪で日本代表として活躍し、後に韓国代表監督などを歴任された金容植さんの足跡をたどるロケにも同行し、制作者の皆さんと長い時間を共にしながら、これは立派な作品になるな、と感じている。
現在、鋭意編集中とのことで、賀川さんの金さんへの尊敬や、韓国選手たちへの愛情が、映像を通して伝わるものになっていることを祈るばかり。
NNNドキュメント「90歳のサッカー記者-日韓 歴史の宿命-」
7月5日(日)24:55~
再放送: 7月12日(日)11:00~ BS日テレ
7月12日(日)7:00~/24:00~ CS「日テレNEWS24」
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