ふがいない2試合の後のコロンビア戦は1-4という惨敗ながら、
テレビ解説をはじめとする論調は、
攻撃的ないい戦いだった
というもののようです。
個人的にはシンプルにゴールに向かっていく戦いが好きで、
丁寧にパスをつなぎ、時にはシュートが打てる状況でもさらにパスを選択する日本の戦い方には違和感を感じることも多かったので、以前であればぼくも同意見だったのですが、ちょっと疑問を持っています。
5月にAFC女子アジアカップで初優勝したなでしこの戦いを見ながら、カウンターの場面になっても一気に攻め上がろうとしない選手たちにテレビの前でいつものように
前に出ろよ!
と怒鳴っていましたが、そこには、常にしっかりとボールを保持し、かたくなに自分たちの戦いをつらぬくなでしこの姿がありました。
点を取るためにも、相手に攻めさせないためにもそれがベストと信じて
それをやりきるのは、すばらしなと感じました。
なでしこは、すでに世界チャンピオンを経験して、ゆるぎない信念と自信があるわけで、今回の代表とは状況はちがうとはいえ、今回の3試合を見ながら「前に!」と言いたくなるたびに、あのなでしこの姿が頭をよぎりました。
人数をかけて、しっかりとボールを保持するという戦いは、
攻撃的な意欲を表面に出しにくいということもあるでしょうし
そのなかでどのように攻撃性を表現するかはワールドカップのような修羅場では難しいのだろうと思います。
だからどうなの、という結論のない話にしかならないのですが、
前に、ゴールに、という意欲を持って、ボールを保持していく、
そしてゴールを奪うタレントを育てていく、ということでしょうか。
もうひとつ、強く感じていることがあるのですが、次の稿で。
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