椿三十郎
NHKで黒澤明生誕100年記念として、全作品の放送をやっています。
映画の仕事をしているときに、海外の映画人と話をするときに日本人として黒澤を見ていないのは恥ずかしい、という思いがあって黒澤作品はすべて観たのですが、それもかれこれ20年近く昔のことで、今になって見直すとまた違った見方ができて楽しめます。
先週には、最良のエンタテインメント作品のひとつ「椿三十郎」を見ました。
最近、織田裕二主演でリメイクされましたが、主演の三船敏郎のインパクトがあまりに強烈なので、どんな風にリメイクされたのか、ちょっと想像できない(したくない?)です。
加山雄三らの育ちのいい若い武士と、一匹狼の三船敏郎=三十郎の交流が描かれるなかで、「組織のなかで生きること」がひとつのテーマになっていて、「本当にいい刀は鞘(さや)に収まっている」というセリフが印象的に使われています。
この映画を観た直後に、ぼくが大学を出て最初に就職した大手生保の親友と駅でばったり出くわしました。同期の1/4以上が転職しているとのことで、彼自身も転職を考えた時期があったとのこと。
ぼく自身は自分で会社を興して「三十郎的な」人生を選択したわけですが、鞘に収まって活躍している友人は、妙に頼もしく見えました。
近々、飲みに行きたいなと思っています。
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