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2007年6月

伝わらない熱さ

2007/06/30(土)

ブログを書いていると、うれしいコメントを多くいただくのですが、時には手厳しいメッセージもあります。それは内容を理解してくれての、厳しくもありがたいコメントもあれば、意図が伝わっておらず残念に感じることもあります。

中田英寿については、彼のラストゲームとなったドイツでのブラジル戦を現地で観戦し、試合後ピッチに倒れ込んだ姿を生で見たこともあり、また彼がチームのなかで孤立感を深めて行く姿やその前後のコメントに共感や親近感を感じていたこともあり、何度かブログでも書いていました。

たとえば、
http://fcjapan2.seesaa.net/article/11422676.html
http://fcjapan2.seesaa.net/article/20686554.html

いまから読み返してみると、ヒデに対しての共感がきちんと表現できていないな、言葉足らずやな、と反省ですが、そんな日記に、「(ヒデのことを)一生理解できない」というコメントをいただいたことがありました。
http://fcjapan2.seesaa.net/article/20245901.html

ちょうど1年ほど前のことになりますが、正直言って、少々へこみました。

自分自身、

言葉が足りない

何を考えているのかわからない

とよく言われるので、ヒデが感じた「伝わらない」絶望感には親近感を持っていたのに、その気持ち自体を表現することができかったわけです。

実は、先日受けたインタビューの際に、

冷静に見えるのに熱いメッセージですね

という話をしてもらって、その後数人に、「熱くは見えない」という確認をして、それはいかんな、と思っています。

自分自身は熱いものを持っている人間だと思っていて、サッカーの試合をしているときには大声を張り上げて、中高のころには負けても勝っても涙をながして、学生時代のサークルでもミーティング中に泣き出したりの人なのですが、、日常的には冷たいんですね。

ちょうど雑誌「GOETHE」にヒデのインタビューが掲載されたこともあり、

伝えること

それも、熱く伝えることの大切さや、むずかしさを考えるこの数日です。


ちなみに今日は1年以上ぶりの高校の先輩・後輩とのフットサルを、「熱く」楽しみました。2勝1分と結果もよく、気分上々です。

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第3回サロン関西

2007/06/29(金)

昨日は、後藤健生さんをお招きしてのサロン関西。

CROSPOからも多くのみなさんに参加いただきました。おつかれさまでした。

「日本サッカー史」の著者であり、日本を代表するサッカージャーナリストのである後藤さんには、

日本サッカー史そのものは本で読んでもらえるし、賀川さんにも語っていただいているので、出版の裏話中心でお願いします

という相談をしていましたが、これが予想通り、最高におもしろい内容でした。後藤さんありがとうございました!

追ってサロン公式サイトにアップされるので、お楽しみに。話は、日本サカーの発祥から、バルセロナの最多得点記録まで、ほんとに楽しいですよ。

個人的には、日本にショートパス、サイドキックの大切さを伝えたビルマ人(現ミャンマー)のチョウ・デンさんのことを次回はゆっくり語っていただきたいな、と思います。

当時ビルマにはスコットランド人が多く駐在しており、彼らが伝えたスコットランド伝統のショートパスがチョウ・デンを経て、日本サッカーにもたらされた、というストーリーはスケールの大きな、楽しい話でした。そのショートパスが日本人に適していると感じた当時の人たちの目指してサッカーが、いまでは東欧からの頑固オヤジによって新しい日本サッカーの「形」になろうとしてます。

いい聞き手を得て、サロン〜懇親会と熱弁をふるっていた最年長の賀川さんですが、今朝は7時に待ちあわせて、今は新幹線のなか。新聞4紙に目を通して、携帯メールして。タフな82歳に感服です。

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もうひとがんばり

2007/06/28(木)

昨日のセレッソ×ヴェルディ戦。

セレッソは5連勝をかけた戦いでしたが、0−2の敗戦。

前半はポストプレーがおもしろいように決まり、攻勢の時間帯も長かったけども、決めきれず。逆にJ2得点王争いトップのフッキにきっちり左足シュートを決められ、後半に入るとそのポストプレーもしっかりケアされて、攻め手を失い、オウンゴールもあって結果的には完敗となりました。

それにしてもフッキは強いですね。左に来るとわかっていても、強引に自分の形に持って行けるのはさすがです。

セレッソは、攻めながらも崩しきれないところに、「もう、ひと頑張りできる選手」の不在を感じました。

たとえば、以前のチームであれば苦しいときに森島寛が長い距離を走ってくれるとか、ブルーノが猛然と攻めあがるとか。最近では、デカモリシが負けん気を全身にみなぎらせて前線で体を張るとか。

昨日の試合でも、ほんとにうまい、はやい選手は多いのだけども、タイミングをつかんで、そこで無理してでもがんばるプレーが勝利のためには必要と感じました。

これって、サッカーだけでなく、仕事やプライベートでも大切なことかもしれませんね。

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インタビュー

2007/06/27(水)

ちょっとご紹介が遅くなりましたが、リクルートの運営する「関西エクゼクティブサイト」というサイトに、インタビューを掲載していただきました。

http://www.top-kansai.com/executive/interview/detail.php?id=257

会社のことをきちんと伝えようと思えば、どうしても長く、熱くなってしまい、結局1時間以上しゃべったのですが、うまくまとめてもらいました。こうしてまとめて話する機会というのは、自分や会社を再確認するチャンスでもあり、そういう意味でもありがたいことでした。

なんだかんだと調子に乗って話して、最後の質問になって初めて答えに窮しました。

座右の銘?

昔から、「二兎を追って二兎を得る」と言ってみたりしていて、これは今でも特に仕事上での信念でもあるけども、最近は特にありません、という返事をしていました。しかし、それでは構成上困るということで、

おもしろき こともなきよを おもしろく

としてもらいました。ちょっと斜に構えた感じは、よくないのですが、要は「おもしろく」です!

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マネジメント

2007/06/23(土)

42歳になりました。

この1年は、初の入院・手術もあり、形だけ見ればあまりいい年ではなかったかもしれないけども、いままでにないものの見方や、考え方ができたということで、悪くない1年でした。何しろ、厄年だったし。

仕事ではいくつかの新しいチャレンジを予定していて、楽しい1年になりそうです。

さて、先日書いた「スポーツマネジメント」については、みなさんからシリアスなコメントをいただいて、やはり関心の高いテーマなんだと改めて感じた次第。

昔に映画の仕事をしているときに、日本とアメリカの映画界を見比べて感じたことを思い出しました。

ちょっと極端な言い方になるけど、アメリカでは、シナリオと監督と役者をどのように組み合わせれば売れるか、という仕組みができあがっていて、そのなかで「商品」を作っているのに対して、日本では「オレはこんな映画が撮りたい」という思いがあって「作品」をつくろうとするけども、うまくいかない、という構図。(もちろんこれにとどまらない、作品性の高いアメリカ映画も、商業的な日本映画もあるので、誤解なく。それに最近の邦画の元気の良さを見ていると、きっとずいぶん構造が変わっているにちがいない)

商品 and/or 作品(芸術?)

ということは、スポーツにおける

ビジネス and/or 文化、競技、、

という議論に通ずるものがありますね。

ぼく自身も

サッカーが好きだからマネジメントができていない

と言われることもあれば、

サッカーで儲けるな

と言われることもあってなかなか難しいですが

どちらもきちんと成立させないと継続していくことはできないわけで、それを実現するのがまさにマネジメントということになります。

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スポーツマネジメント

2007/06/22(金)

昨日は、「スポーツマネジメントの明日を考える」というセミナー&シンポジウムに参加してきました。

基調講演が北海道日本ハムファイターズの大社オーナー、コーディネイターが電通〜スポナビ〜現スポーツ総合研究所所長の広瀬氏、そのほか知り合いの方が多く関わっていて、聴衆のなかにも知り合いの方がちらほらと。

基調講演をはじめ、何度も繰り返された

スポーツマネジメントといえども、経営なのだ

ということは、ぼく自身も常々実感していることでもあり、真剣にスポーツマネジメントにかかわろうとする人たちにとってはあたりまえのことのように思います。

冒頭で広瀬さんが

それにもかかわらず、スポーツマネジメントで大金を儲けようとする人が、、

という話をしていたのが、皮肉なことに、ぼくにとってはいろんな意味で一番印象に残った言葉でした。。


会場には、学生と思われる人たちから実際にスポーツビジネスに関わっている人たちまで、ざっと150人以上が詰めかけており、スポーツマネジメントに対する関心の高さに驚かされました。

勉強だけではなく、実際にマネジメントして、結果を出していける人たちが育っていくことに期待です。

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現役復帰?

2007/06/15(金)

昨年10月の腰の手術前に担当の先生に「いつからサッカーできますか?」と聞いたところ、最低3カ月は激しい運動はダメですと言われて少々へこんだのですが、暖かくなるまでは、と割り切って、とりあえずストレッチ&ジョギング。

3月頃からゴルフやテニスをやってみたところ、意外なほどに何の問題もないので、早くボール蹴りたいなと思っていました。サッカーやフットサルの誘いを受けたり、自分のチームの試合もあるけども、都合がつかず悶々としていたところ、昨日CROSPOメンバーのmovioさん、えのきマンさんに声をかけてもらい、ようやくフットサルできました。

屋内とはいえ滑りやすくなったサーフェスで、慎重にプレーしたのですが、やはり

楽しかった!!!

ゴールも決めて気分上々です。

明日はいよいよニッポンハムカップが開幕。来週以降の日程ではエンジョイなどにまだ空きがあるので、ぜひご参加ください。

ぼくはオーバー40に参戦します。

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札幌でどうでしょう?

2007/06/13(水)

サッカー男子の北京五輪アジア最終予選組み合わせが決定しました。

第1シードの日本はサウジアラビア、カタール、ベトナムと同組。AFCのサイトなどでは、「厳しい組に入った」という見方のようですが、個人的にはオーストラリアと一緒はいやだなと思っていたので、まあ最悪の組合せではないのでは、という印象。

なにしろ第1シードですから、対戦順も、悪くないですね。
8月22日 ベトナム(H)
9月8日 サウジアラビア(A)
9月12日 カタール(H)
10月17日 カタール(A)
11月17日 ベトナム(A)
11月21日 サウジアラビア(H)

サウジとの最終戦は、ぜひ札幌でどうでしょう。サウジにとっては、昨年のアジアカップ予選で日本に完敗し、2002年はドイツに0-8で敗れた舞台。まあ若い選手たちにとってはそんな過去のことは関係ないかもしれないけど、11月の札幌の寒さはサウジにとって厳しいはずよね。

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すでに偉大な若手

2007/06/11(月)

昨夜の全仏オープン決勝は、グランドスラム(4大大会制覇)をかけたフェデラーと、全仏3連覇を狙ったナダルとの対戦。かつてマッケンローファンだったぼくは、フレンチオープンといえば全盛期のマッケンローをレンドルが死闘の末に下した試合をいまだに思い出すのですが、4大大会のなかではこの全仏のみがクレーコートでの開催ということで、これまでもクレー(土)のスペシャリストがチャンピオンに名を連ねています。

試合はナダルが3−1で勝利。21歳で3連覇という偉業を成し遂げたナダルと、25歳で4大大会10勝のフェデラーはすでに驚異的な実績を残しながら、まだ20代前半。表彰式のインタビューでナダルが「また来年もフェデラーと決勝で」と語ったように、早くも来年の全仏に期待を抱かせる決勝でした。

期待、といえば、おなじく昨夜に行われたF1のカナダGPでは、今年からF1に参戦したハミルトンが初ポールポジションから初優勝。シューマッハが引退し、アロンソが君臨するかと思われたF1ですが、やはりスゴい奴が出てきました。

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サッカーを伝える

2007/06/05(火)

今日はキリンカップ第2戦。

モンテネグロ戦は現地観戦でしたが、今日はテレビ観戦です。

第1戦については、(ぼくの日記も含め)試合そのものよりも、オシム采配・語録と、欧州組/国内組という記事が多く、試合について書くとしてもフォーメーションについての記述が多いのですが、賀川さんが書くと、さすがに試合、特に得点シーンについて、どんなプレーがそのゴールを生んだのかという点をしっかり伝わってきます。

http://www.fcjapan.co.jp/KSL/bunko_japan/kirin/index.html

 「いいですね〜」

 「がんばってますね〜」

という解説が素人向けにはいいのだ、という意見もあるようですが、素人の人にもサッカーという競技の本質を理解してもらうためには、やはり技術的な解説も大切ですね。賀川さんとしては、素人というよりは、プレーヤーーや指導者に伝えたいという意思も強いはずだけど、素人(何度もすみません)の皆さんにも読んでもらって

あ!そうやったんか!

と納得してもらえればうれしいです。

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不機嫌なオシム

2007/06/02(土)

昨日のキリンカップ2007 モンテネグロ戦は2−0で日本代表が勝利。前半は、欧州のリーグ終了直後であることや、若手中心の選手構成、さらに来日直後の試合ということもあったのでしょうが、中盤で自由にプレーさせてもらい、完全に日本ペース。しかし、後半は一転して攻め込まれる時間帯が続きました。

試合後のインタビューに、明らかに不機嫌な表情で登場したオシム監督は、最初のゲーム総括をパスして、そのまま質疑応答に。

個人プレーに走った選手に対して厳しいコメントが続きました。

もちろん、ドリブルが悪いと言っているのではなく、監督自身も「私もそんな選手が好きなのだけど」と言いつつ、

どこで、どの時間帯に、どのタイミングでということが大切

とのことでしたが、記者席のなかには、その意味が理解できていない人もいたように感じました。

紙面やテレビに出ていない内容としては、

「2戦目は川口が出場する」
以前は、楢崎と犬猿の仲と言われた川口ですが、

「楢崎出場を伝えた時の対応は正しい反応だった」と監督に言わせるまで、大人に成長したようです。

「俊輔は体調が万全でなければ出場しない」
昨日の観衆は28635人で、5日のコロンビア戦の動員を考えると、これも厳しい発言でした。

「サイドの優秀な選手が使えないために、サイドに前後2人を並べることになった。守備も攻撃も一人でできる選手が必要」

さて、5日はコロンビア戦。やはり、稲本、中田、そして中村俊輔、見たいですね。

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