2002年のジーコ
2002年大会当時、ウェブサイトで日記のようなものを書いていたので、久々に目を通してみました。
http://www.fcjapan.co.jp/mail_magazine/news/feature.php3?flg=2
最近はブログやSNSに書いているのですが、それと比べると4年前には、もっとまじめに、きちんとした文章を書いていたことに、驚きました。(いまでもまじめですが。。)
ブログやSNSという枠組みのなかで書く文体と、自分の思考パターン(?)やメッセージがマッチしてないのか?と考えてしまうほど、です。
2002年の日本敗戦後の原稿には、ジーコのコメントも入っていたので、以下転載。自分で言うのもなんですが、なかなか興味深いです。
「期待の大きさ」
テレビ、新聞をみていると、「よくやった」、「惜敗」という言葉で埋め尽くされているように感じる。そのなかでも、この敗退を次につなげていくための示唆に富んだ記事もいくつか見られた。
6月19日付けの朝日新聞では岡田武史氏の「よくやった、ですませて、この悔しさを受け入れてはいけない」という記事が掲載された。4年前に一番悔しい思いをしたであろう当事者としての切実な想いが読み取れる。
同日の日刊スポーツでは、ジーコ氏のメッセージを伝えている。「日本サッカーが、こんなところで満足してはいけない。常に次を考え、上を目指す。そうでなければ、成長はない。満足したら、そこで終わってしまう。だから『よくやった』という言葉はかけたくはない。」
記者会見で中田英寿は、満足感ではなく悔しさを語った。ヨーロッパで経験をつみ、誰よりも高い目標を持っていることがうかがえた。彼らから「満足しています」、「力を出しきりました」という答えを期待する誘導尋問的な質問が多く、おそらく中田英寿は不愉快に感じたことだろうが、同じようにヨーロッパでプレーする稲本も満足できないというコメントを残してくれた。彼らはベスト8以上という目標をしっかりと持つことができたのだろう。そんな意識を持った選手が増え、さらに国民が大きな期待を寄せることで、勝ちたい、勝たなければいけないというムードが培われていくのだろう。
例えば、柔道の日本代表たちは、オリンピックで金メダルを期待され、メダルを獲得して大きな感動を与え、あるいは敗れて絶望感を残す。シドニーでもうひとつ勝てれば、ワールドカップでベスト8に入っていれば、さらに大きな期待が次へとつながっていったのだろうと思うと本当に残念だ。
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