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イタリアの同情心

2006/07/09(日)

ワールドカップもいよいよ決勝です。

気がついてみると、やたらとイタリアのことを書いているのですが、今回もイタリアについて。

ここまでの勝ち上がりを見ると、延長にもつれこんだウクライナ、ドイツ戦などピンチの多かった試合でもリッピ監督の采配が見事に的中しているのですが、その采配が裏目に出た最大のピンチは実はオーストラリア戦だったように思います。

ハーフタイムでジラルディーノとイアキンタが交代。このままのペースで書ききれると読んだのでしょうが、そこでマテラッティが退場。FWトーニをDFに交代せざるを得なくなりました。これで残りの交代は1人だけとなり、トッティ投入のタイミングもずいぶん遅れてしまったのですが、結果的にはこれが終了間際の劇的なPKにつながるのだからわからないものです。このあたりから、イタリアに運が向いてきたようです。

監督、選手が口を揃えて「団結、一体感」を強調していますが、それが運を味方につけるポイントでしょうか。

賀川さんはイタリア人の美徳であるシンパチコ(同情心)について何度か書いています。

1982年にイタリアがW杯で優勝したとき、ベアルツォット監督が“優勝の原因”の第一に「イタリア人のシンバチコ(同情)──仲間を思いやる心」をあげた、、、

という記事がありました。

86〜94年の3大会連続でPK負けという忌まわしい過去もあり、延長後半の強烈なゴールへの意欲は、PK戦で仲間につらい思いをさせたくない、という同情心から生まれているように思います。

サッカーSNS「CROSPO」にも書いていますので、ぜひどうぞ!

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