奇跡の経営
アメリカで世話になった牧野が、「これ読んでみ」、と薦めてくれた「奇跡の経営」を読みました。
訳者まえがきには
この本は、世界一コントロバーシャルな(論争を巻き起こす)本です。
とあります。
なにしろ、著者の最大の主張は
コントロールの放棄
です。自分の好きな時間、場所で仕事をして、給与までも自分で決める、という驚くべき経営方針なのです。
そんな会社成り立つわけがない、というのが一般的な反応だと思いますが、著者のセムラー氏が経営するセムコ社は、6年間で売り上げが3500万ドルから2億ドルに成長という実績を残しています。
巻末の推薦の言葉には
本書に見られる「情熱、直感性、多様性」はブラジル人がこよなく信じる国文化、価値観を反映したもの
と、あります。
これって、ピンときませんか。
そう。ジーコの指導、監督術も、まさにこの価値観に基づいたものですね。
個人的には、トルシエよりも、ジーコの指導に大いに共感するのですが、経営者として、本書の手法をどこまで取り入れることができるか、と自問しているところです。
最後に、翻訳もなかなかよかったです。この本に先行して読み始めたビジネス書があり、内容はいいのだけど、翻訳が少々古くて読みづらく感じていたこともあり、特に印象的でした。
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