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奇跡の経営

2006/02/17(金)

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アメリカで世話になった牧野が、「これ読んでみ」、と薦めてくれた「奇跡の経営」を読みました。

訳者まえがきには

この本は、世界一コントロバーシャルな(論争を巻き起こす)本です。

とあります。

なにしろ、著者の最大の主張は

コントロールの放棄

です。自分の好きな時間、場所で仕事をして、給与までも自分で決める、という驚くべき経営方針なのです。

そんな会社成り立つわけがない、というのが一般的な反応だと思いますが、著者のセムラー氏が経営するセムコ社は、6年間で売り上げが3500万ドルから2億ドルに成長という実績を残しています。

巻末の推薦の言葉には

本書に見られる「情熱、直感性、多様性」はブラジル人がこよなく信じる国文化、価値観を反映したもの

と、あります。

これって、ピンときませんか。

そう。ジーコの指導、監督術も、まさにこの価値観に基づいたものですね。

個人的には、トルシエよりも、ジーコの指導に大いに共感するのですが、経営者として、本書の手法をどこまで取り入れることができるか、と自問しているところです。

最後に、翻訳もなかなかよかったです。この本に先行して読み始めたビジネス書があり、内容はいいのだけど、翻訳が少々古くて読みづらく感じていたこともあり、特に印象的でした。

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