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今朝の朝日新聞

2005/12/07(水)

このブログでも何度か書いてきた、クラマーさんのシンポジウムの記事が、朝日新聞に掲載されました。
日独サッカー交流というタイトルで、シンポジウムの内容が、1ページ(15段)、ドイツサッカーのことが1ページという、なかなかのボリュームです。あのクラマーさんを中心とするシンポジウムをうまくまとめていただいているのですが、紙面になると5人のパネリストが同じ分量で掲載されていて、実際のシンポジウムとは異なる印象があります。(異なるから悪いというわけではないですよ)

特にクラマーさんのトークは、こうして記事になると、その「熱さ」や「迫力」が感じられず、不思議な印象です。トークはドイツ語でしたが、英語で言うところの「effective」という言葉を何度も使われていて、ぼくはそれを「効果的」と感じていたのですが、「効率的」という表現になっていて、それも「熱さ」が感じられない理由の一つかな、という気がします。

新聞に掲載されたシンポジウムの前日に行われたサロン2002のシンポジウムから引用すると、

(かつての日本の練習について)
すべてオーガナイズはパーフェクトでした。メニューの中で一分たりとも時間を失ってはいけないという考えでした。(中略)その練習を見たとき私は後ろからけっ飛ばしてやりたいほど頭に来ました。(中略)80%は入らない。20%のシュートが決まりました。そういったことをするのは無意味なことであって、時間の無駄だと思います。

ここでクラマーさんが言いたかったことは、いくらしっかりと計画された、効率のいい練習をしても、それがたとえばシュート練習であれば、単に何本、何分シュートしたかではなく、シュートを決めるための「効果的」な練習でなければならないということでした。

また、シュートについては、「外れたけども、いいシュートというのはあり得ない。シュートは決めなければならない」という話をされていましたが、どんな効果があるか、どんな結果が出せるか、ということへのこだわりは一貫していて、明確でした。

シンポジウム後に、関西クラブユース連盟理事長の宮川さんが
「ドイツやな。ドイツ人やな」
という話をしていましたが、かつてのドイツの強さを象徴していると思います。

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