日独80歳のサッカー談義
さて、今回も日独サッカー交流展。
今年の日本サッカー殿堂の掲額式で来日したクラマーさんは、
その夜に開催された「キリンカップ」UAE戦を観戦。
そういえば、ペルー戦に続く、2戦連続の0-1での敗戦で、
これでいいのか、ニッポン!
ジーコでいいのか!
という声が高まったころでもありました。
翌朝に、クラマーさんと賀川さんの対談が行われました。
この模様は、サッカーマガジン6.28号(ワールドカップ出場決定記念特別号)に
掲載されましたが、ほんとうに楽しい対談で、
同席できたことは本当にラッキーだったと感じたものです。
当時盛り上がっていた、
「中田英寿か、中村俊輔か」
という議論を賀川さんが持ち出せば、
1970年ワールドカップのウーベ・ゼーラーとゲルト・ミューラー
の例を引いて、
いい選手が2人いるなら、それをどう使うかを考えて
システムを考えるべき。そしてその2人は、よく話合うこと。
というのがクラマーさんの答えでした。
システムがあって、それに選手を押しつけるのではない、と。
そして試合を決めるのは、(ジャーナリストが目をつけるべきは)
エフェクティブなプレー
つまり、試合の流れを変える「効果的な」プレー。
賀川さんと一緒に観戦すると、ゴールが決まった後に、
あそこで、コクーががんばってボールを奪いに行ったから、、、
などと、どこかで無理をしたり、踏ん張ったりという動きがあって
それがゴールにつながるんだ、という話を聞かせてくれるのですが、
同じような話を、ドイツの同じ80歳から聞くのは、うれしく、
不思議なものでした。
このブログでは、先日、中田英寿と村上龍の対談を取り上げましたが、
この2つの対談は、語り手も、切り口も違えど、
どちらもサッカーの本質に、見事に迫った読み物のように思います。
今月12、13日の東京、14日神戸のシンポジウムは、受付中ですので、
皆さんぜひご来場ください。
公式サイトは、こちらです。
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