村上龍と中田英寿
先日、「半島を出よ」について書いたので、その続き。
今回は、サッカー編です。
村上龍はとにかくその時代の一番おいしいスポーツを追いかけ続けていて、
ぼくが大学生のころは、当時のNO.1プレーヤーのマッケンローのファンになり、
自らテニスをプレーし、雑誌でレッスンを連載。
(このころは、ぼくもマッケンローファンで、テニスやっていた。)
そのあとのF1ブームでは、セナを崇拝し、
今は、サッカーです。
サッカー小説「悪魔のパス天使のゴール」なんかも書いてますが、
これは、個人的にはいまいち。
それより、友人の中田英寿との対談がずっと面白いです。
中田英寿との共著、「文体とパスの精度」などがありますが、
最近では、National Football Magazine「フットボール・ニッポン」に
対談が掲載されています。これは、
最近読んだサッカーの記事では一番おもしろかったです。
もうひとつ、お気に入りの対談がありますが、これはまた次回に。
村上龍は、スポーツに限らず、経済やら、SMやら、ドラッグやら、
とにかくいろんな知識を吸収して、感心して、
そのままを素直に、自慢げに書きまくる、ということをやっていて
そのスタイルはサッカーに対しても同じなのですが、
中田ヒデという素材、媒体を得て、
サッカーの本質に見事に迫っています。
システムではなく、1対1。
戦術ではなく、気持ち。
もちろん、システム・戦術論を否定するわけではないですが、
システムや組織について語られることの多い、
最近のサッカージャーナリズムのなかでは、
サッカー評論家ではない村上龍の記事は、異彩を放っています。
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