アディダス対ナイキ
蔚山でアディダス対ナイキ、ではなくてドイツーアメリカの準々決勝を見ることになった。イタリアまたはポルトガル対ドイツというカードを期待していたので、その点では残念だが、ドイツはいよいよ優勝も視野に入ってきたので、そのチームを札幌のサウジ戦に続き見る事ができるのは幸運。
まずは釜山からバスで蔚山に入り、静岡のブラジルーイングランドという準々決勝最大の注目カードを、スタジアム近くの蔚山大公園の大スクリーンで見た。会場にはロベカル似で、ロンドン出身ながらオーウェンのレプリカを着たイングランド人や、彼に対抗するブラジルTシャツ姿のスコットランド人などがビールを買い込んで盛り上がっている。スコティッシュのアンチ・イングランド意識は徹底したものだ。ゲームは、23分にオーウェンのゴールでイングランドが先制するが、前半ロスタイムのリバウド(日本製ミズノのウェーブカップを履いている!)のゴールと、後半のロナウジーニョのゴールでブラジルが勝った。イングランドは後半にシェリンガムを投入するなど反撃に出るが、攻めに迫力が感じられなかった。イングランドはまだ若い。彼らにとって本当のねらいは2006年だろう。
蔚山にはドイツサポーターの姿はあまりみられない一方、アメリカサポーターはかなりの数。日本のテレビでは韓国の反米感情を大きく取り上げていたが、それはファーストラウンドでの対戦があったことが大きいようで、実際に韓国人の話を聞いてみてもそれほど強い反米感情はみられない。それどころかスタジアムでもアメリカに声援を送る韓国人のほうが多いことには驚かされた。アメリカ側のゴール裏の一角が地元の高校生で占められていて、彼女たちは試合の流れにまったく関係なく応援を続けるのだ。スペインーパラグアイの試合でも、スタンドの一角を占めた女子高生たちが、下から上に(!)流れるウェーブを楽しんでいたのが思い出されたが、この日もゴールキックや、FKの場面にもかかわらずウェーブが巻き起こるのには参った。応援を楽しむ日本のサポーターと、本気でチームを応援する韓国、という新聞記事があったが、韓国以外の国に対してはやはり応援の楽しみ優先というところか。
試合はバラックのヘディングによるゴールをカーンの再三の攻守で守りきってドイツが勝利。イングランド同様に彼らもねらいは2006年だろうが、これで優勝も見えてきた。
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