2トップ熱望論
西澤のワントップに、1.5列目に森島というのが、明日の先発予想とのこと。普段から同じクラブでプレーする二人のペアプレーは代表に入っても威力を発揮するだけに、二人を一緒に使うのは非常に効果的。一昨年、二人の活躍で優勝まであと1勝に迫ったセレッソ大阪が、西澤の移籍のためにJ2に降格したことからも、このペアの力がうかがえる。一般的な常識から考えても、ポストプレーヤーにシャドーストライカーという組合せは、ベストの選択にも見える。
しかし、ワントップで二人を使うとなると話は別だ。堅守を誇るベルギーだけに、西澤のワントップには余裕をもって対応してくるはず。そうすると森島がいかに豊富な運動量で飛び出しを試みても、どれだけ決定的なチャンスをつくることができるかどうか疑わしい。調整能力が高く、相手のよさを消すことにかけては世界ではトップクラスのベルギーだけにこのセレッソコンビの攻撃は計算済みだろう。中田、小野とワールドクラスのパサーをそろえるとは言っても、少々分が悪そうだ。2トップが左右前後に撹乱し、そのスペースに飛びこんでこそ森島の持ち味が活きるのではないか。
もう一つの懸念は前線からのプレスのかかり具合。守備的にかまえてカウンターというのは格上の相手に対する際の定石だが、後ろに重心が移ったときの日本はなんとも安定感にかける。それに「調整能力の高い」ベルギーのこと、むやみに突っかけてくることもないだろう。前線からのプレッシャーがなく、ベルギーお得意の、日本苦手のロングボールが、と考えるだけでぞっとする。相手を0点に抑えることはかなり難しいと考えれば、いかに強力な相手であろうと2ゴールを奪うことを考えなければ活路は生まれない。
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