メインディッシュはビビンバとベッカム
釜山から車で5時間、全州に向かう。李王朝の始祖、李成桂の出身地でもあり、歴史的な建築も多く残された街。スタジアムに案内されると、大会やFIFAのシンボルマークも見られないし、どう見てもワールドカップスタジアムには見えない。運転手さんの間違いだった。次に案内されたスタジアムは郊外の広大なスペースを利用して建設された立派なもの。到着すると神戸で開催されているスウェーデンーナイジェリアがスクリーンで放映されていた。地元の試合を韓国で見るというのは少々不思議な気分だが、うれしくもあり、誇らしい気分も味わえた。
生で観たのは、スペインーパラグアイ。1979年に日本で開催されたワールドユースの際、ロメロのパラグアイに魅せられて以来、密かに親パラグアイ派の私は、もちろんパラグアイに声援を送る。初戦でスロベニアを一蹴したスペイン有利と見られた試合でパラグアイのサンタクルスが先取点をあげると、私だけでなくスタジアムのテンションは一気に高まる。バイエルン・ミュンヘンでプレーするサンタクルスは、長身でハンサムだが、華が足りないのか、人気はいまいちだ。後半から投入されたモリエンテスの2ゴールなどで結局スペインが勝ち、ファーストラウンド突破、一番乗りを決めた。今回のスペインの強さは本物かもしれない。ラウルは、ゴールはなかったものの危険なプレーヤーであることを見せつけた。
スタジアムでの観戦後、ファーストラウンドのメインディッシュ、イングランドーアルゼンチンのゲームを見逃すわけにはいかない。韓国では食は全州にありと言われ、なかでもビビンバが有名とのことで、ビビンバを食べながらの贅沢なテレビ観戦となった。札幌からの映像は、家庭用のテレビを通しても迫力充分。コントロールキックの名手ベッカムが、らしくない渾身の力をこめたPKを決めて、4年前の悪夢を吹き飛ばした。神はベッカムにルックスとサッカーの能力だけでなく、ドラマさえも与えた。イングランドは前半から飛ばしながら、最後まで集中が途切れず、いよいよ調子を上げてきたようだ。
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