いよいよラウンド16
日本、韓国がファーストステージの最終戦を勝利で飾り、ともに1位でセカンドラウンドに進んだ。開催国にファーストステージ敗退はない、という世界標準にようやく到達することができた。日本は文句なしの勝利であったといえそうだが、韓国はポルトガルとの試合に引き分けても、両国が勝ちあがることができたなかで、相手に2人の退場がでて、押し切った形となった。退場がなくても、前半から全くひけをとらない試合運びだっただけに、ポルトガルの2枚のレッドカードは韓国からみても残念だった。個人的にも、ポルトガルはまだまだ見たいチームだったし、かわりに勝ち上がったのが、アメリカというのも皮肉なものだ。82年大会で初戦アルジェリアによもやの敗戦を喫した西ドイツが、最終戦でオーストラリアと引き分けた試合や、今回の大会でもイタリアとメキシコの一戦で、同時刻に開催されていたクロアチアの敗色濃厚とみると両国ベンチ総出で「攻めるな」という指示を出していたのとはずいぶん様子が異なっていた。ポーランドとの試合でもアメリカにはブーイングが飛んでいたというから、結果的にポルトガルを蹴落としてしまった韓国は、世界サッカーの常識から見れば、良くも悪くもまだ若いということだろうか。
16チームが出揃ったところで、4強の予想。韓国は16強戦で、イタリアと対戦する。ワールドカップを3回制覇する、強豪中の強豪との対戦にも彼らはひるむことなく立ち向かっていくだろう。しかし、このブロックからはイタリアだろうか。スペインは、ファーストステージで最も危なげなく勝ち上がったが、アイルランドとの試合は厳しい試合になりそう。あるいはここも地力を見せて突破するなら、頂点も見えてくるかもしれない。次はドイツ。メキシコとの対戦になれば98年の再戦で、クローゼ、バラックの体調に問題なければ順当な勝ち上がりとなりそう。
ブラジルはロナウドの復調もあり、次第に調子をあげてきた。初戦のトルコ戦で先制されながら逆転勝利を収めたことで、チームに自信と安定感がようやく戻ってきたように見える。イングランドはまるでホームでの試合のようなスタジアムで戦えることは大きなメリット。66年大会のペレ、バンクスの対決以来となるこの両国の対戦が実現すれば、今大会のハイライトのひとつとなるだろう。
日本は勝てるチャンスの高そうな相手に恵まれた。FW,MFに突破力のある選手のそろうセネガルが最もいやな相手だが、デンマーク戦で見せたようにメンタル面では不安定な部分もあり、日本が勤勉に走り、戦うことで相手の苛立ちをさそえば、勝利が見えてくるはずだ。あとは、anything is possible。ここまでフランス、アルゼンチンという大国が消えた大会に、このあとどんな驚きが用意されているのか。
固定リンク | 社長の日記 | コメント (0) | トラックバック (0)
コメント